録音機材の変遷

 自分の録音機材の移り変わりを書いています。

198x年
ダブルカセットデッキ時代・・・音を入れて満足

 高校生だった。夏、田んぼからカエルの合唱が聞こえていた。エレキギターのケーブルをコンポの入力端子につないで、カセットのRECを押した。
 今思うとめちゃめちゃな接続だけど、ちゃんと音が録れた。録れた音を再生しながらギターを弾いて、もう一つのカセットデッキに音を重ねた。気分は、ジョンとジョージだ。重なった2つのギターの音、キラキラ揺れているようだった。
 楽器も演奏も録音の仕方も、ものすごくめちゃめちゃだったはずなのに、あの時、感動してた。不思議だ。

・レコーダー
  ダブルカセットデッキを使ってダビング録音

・部屋 :
  木造

199x年
MTR時代・・・テープの音

 バンドのボーカルが持っていたMTRはYAMAHAだった。ギターの自分は、ボーカルの家に遊びに行った時に一緒に録音して遊んだ。そのうちベースが加わって、録音した。ドラムはどうしていたんだっけ?QYなんとかっていうのがあった気がする。
 自分は近所の中古屋さんで見つけたTASCAMの4トラックを購入。自分で声を入れたテープは恥ずかしすぎるので、見つからないように隠しておいた。
 この頃に使っていたマイクが、部屋の荷物を整理した時に出て来た。近所のCD屋さんで売っていたカラオケ用マイク。音質、マイクの違い、なんて気にしたことなかった。
 今のマイク、オーディオインターフェースを通してMTRに録音したらどんな音がするんだろう。またテープで遊びたい。

・レコーダー
  TASCAM テープの4トラックのもの

・部屋 :
  木造1ルーム

2002年ごろ?
初HDレコーダー・・・操作性アップ、が、音に馴染めず

 HDレコーダーに憧れて購入。カセットの巻き戻し、早送り、すぐにトラックをまとめなきゃいけない作業。そんなのはおさらばだぜと買ってみたものの、なぜだか快適に感じられず、結局使わずダンボールの中にしまいっぱなしだった。

・レコーダー
  Zoomの8トラックのもの

・部屋 :
  木造1ルーム

200X年〜2012年
Macbook + MBOX + ProTools

 Intel CPUの搭載されたMacbookを購入。合わせてMBOXとProToolsのDTM環境となりました。
山崎まさよしさんの曲をコピーして録音したり、スタジオでバンドの曲を録音したりと、クオリティは高くなかったけど、楽しんでいました。

・PC :
  MacBook

・DAW :
  ProTools

・オーディオインターフェース :
  AVID MBOX2

・スピーカー :
  なし

・マイク :
  SHURE SM58S

・部屋 :
  木造1ルーム

2018年〜2019年5月
DTM再入門構成・・・この構成の時 AudioStockの審査を初めてパスしました

 MacOSをバージョンアップしたことでMBOX2がサポートから外れ、Macから認識しなくなった。
 10年ぶりに購入したオーディオインターフェース、UR22mkII。その音は、綺麗ではっきりしていた。YAMAHAのD-PREを搭載し、YAMAHAらしいクリアな音だった。録音される音の雰囲気は、YAMAHAのピアノの音に似ていると思う。
 クラシックピアノの人と一緒に演奏する機会があり、クラシックのことを適当に検索していた時、対位法の記事に出会った。数独をするような感覚で、10小節の対位法を2〜3ヶ月ほど続けた。友達に会った時に、10小節のフレーズを聞かせたら、もっと作りなよーと言われ、その気になり、Audiostockに送ってみたが、結果は不合格。
 ミックスって何?何がダメなんだろうとわからなくなっていた時、イギリスのミックスオンラインコース Music On a Mission を見つけて入った。
 ビデオで学んだことをミックスで少しずつ試しながら、曲を作り、今度は歌詞ありの歌ものの曲をAudiostockに送った。今度は修正してくださいの返信があり、それから3度か4度の修正を経て、審査をパスした。自分で作った曲がパスしたのは嬉しい。
 長くなりましたが、UR22mkIIは、Audiostockの合格をもらう品質を十分に持っていました。

・PC :
  MacBook Air 11-inch 2012 mid

・DAW :
   Logic Pro X

・オーディオインターフェース :
  STEINBERG UR22mkII

・スピーカー :
  GENELEC 8010AP

・マイク :
  SHURE SM58S, Audio Technica AT2035

・部屋 :
  木造1ルーム

2019年5月〜2020年4月
RME UCX導入

 オーディオインターフェースをSTEINBERG UR22mkII からRME Fireface UCX にグレードアップしました。
 RME UCXになって、聞こえて来る各楽器の姿がはっきりと大きくなりました。
 インタフェースを変えるまでは、「目の前でどんな楽器がなっているのかをはっきりさせること」が悩みだったけど、UCXだとどこでどの楽器が鳴っているかを悩むことはなくなりました。
 自分の考えることが簡単に音に出るようになって、「ここはまぁ、こんな感じで」って進めると、適当感が出て、「ならばきっちりかっちり」って思うと、硬すぎ感が出るという、UCXはおそろしく素直だと思います。

・PC :
  MacBook Air 11-inch 2012 mid

・DAW :
   Logic Pro X

・オーディオインターフェース :
  RME Fireface UCX

・スピーカー :
  GENELEC 8010AP

・マイク :
  SHURE SM58S, Audio Technica AT2035

・マイクプリアンプ
  Focusrite ISA TWO, JOEMEEK ThreeQ, ART TUBE MP STUDIO V3

・コンプレッサー :
  FMR AUDIO 1773, dbx 166xs

・部屋 :
  木造1ルーム, 移動式吸音材4枚, 組立式ボーカルブース

2020年4月〜2022年2月
Antelope Audio Discrete 4 Synergy Core導入

 中音域のスッキリさに惹かれてDiscrete 4を購入。2年ほど使用しました。
 この時期にClassic Proの電源を導入したところ、音のクリアさが増して、悩んでいた音のまとまり感の無さが解消しました。
 組み立て式のボーカルブースですが、場所を取るため、廃棄しました。

・PC :
  MacBook Pro 2019

・DAW :
  Logic Pro X

・オーディオインターフェース :
  Antelope Discrete 4 Synergy Core

・スピーカー :
  GENELEC 8010AP

・マイク :
  SHURE SM58S, Audio Technica AT2035

・マイクプリアンプ
  Focusrite ISA TWO

・コンプレッサー :
  FMR AUDIO 1773

・電源:
  CLASSIC PRO PDM/LII

・部屋 :
  木造1ルーム

2022年2月〜現在
再びRME UCX

 RME UCXとAntelope Audio Discrete4を聞き比べて、どっちもよかったのですが、RMEの方がフラットに感じて、RME UCXに戻しました。

・PC :
  MacBook Pro 2019

・DAW :
  Logic Pro X

・オーディオインターフェース :
  RME Fireface UCX

・スピーカー :
  GENELEC 8010AP

・マイク :
  SHURE SM58S, Audio Technica AT2035

・マイクプリアンプ
  Focusrite ISA TWO, Rupert Neve Designs Shelford Channel

・コンプレッサー :
  WARM AUDIO WA-2A

・電源:
  CLASSIC PRO PDM/LII

・部屋 :
  木造1ルーム

この先 使用したい機材
・・・考え中

 Shelford Channelを導入して、音の違いにおどいている。今の環境で作れるところまで作ってみれる気がする。