
DTMを始めたころに購入し、自宅のモニタースピーカーとして愛用してきた Genelec 8010A。サイズのコンパクトさ、音の繊細な表現があり、気持ちよく利用してきました。
普段の録音・編集やリスニングは、この8010Aで完結していましたが、ミックスの仕上がりはなかなかプロのような仕上がりにならないなと感じていました。
まぁ素人だしそういうものだろうという気持ちではあったのですが、サブウーハーを導入した今となっては、「低域が聞こえずらい」という問題だったのかしらと思います。
8010Aはサイズを考えると、たぶんとっても優秀だと思うのですが、スピーカーの口径が小さいことによって低域を出すには物理的な限界があるのだと思います。
サブウーハー導入前になんとなく雰囲気を感じながら頑張っていたドラムのキックとベースの処理について、ヘッドホンで補正しつつ作業していたものの、ウーハーだとブンブンと“空気が動く”ような低音を感じての作業になっています。
そんなサブウーファー Genelec 7040Aを導入した内容を書いていきます。

7040Aは、Genelecが小規模なスタジオ向けに設計したコンパクトなサブウーファーです。
30Hz付近までしっかり再生できる仕様でありながら、コンパクトな仕様だそうです。
なんとなくの大きさがわかるようにペットボトルを隣に置いてみました。
初めてのサブウーハー導入の自分としては、おおけっこう大きいなと思いましたが、これが低域の30Hz~85Hzをならすためにはこのぐらいの大きさになるのかなと妙に納得しました。
8010Aと7040Aの組み合わせは、メーカーのページにも記載があり、初めてサブウーファーを導入する私にとっても安心でした。
設置は簡単で、オーディオインターフェースとスピーカーの間にサブウーハーを挟む接続にするだけです。
オーディオインターフェースの出力をサブウーハー7040Aに接続し、7040Aからスピーカーに接続します。写真のように7040Aに4本のケーブルが接続されることになります。

DIPスイッチでローカットの設定やフェーズ調整ができるのですが、部屋の隅というあまり良くない環境ということもあり、まずは初期設定のままとしました。
そしていよいよ音出し——最初の一音で笑ってしまった。
「え、8010Aってこんなに低音出してたっけ?」
もちろん、実際には7040Aが補っていると思うのですが、びっくりしたのは低音が新しく生まれたというより、自然に広がった感覚だったこと。サブウーファーを入れると低音だけ目立つのかなと想像してたのですが、全然違いました。8010Aの延長線上にそのまま、なめらかに低域が繋がっている感じです。
7040Aを導入しての変化は、「低域の見通しがよくなった」ことです。
キック、ベースの住み分けがわかりやすくなりましたし、低域が聞こえやすいので、キック、ベース、ボーカルと順番に音量バランスをとったときに、以前よりも音の納まりが断然良くなりました。
低域のバランスが良くなるせいなのか、リバーブやディレイなどの空間系の効果が、以前よりもわかりやすくなりました。
さらに良かったのは、小音量でも低音がしっかり感じられること。
深夜の小音量の作業でもバランスを崩さず作業できるようになったのは嬉しいです。
DTMではありませんが、映画を観たりしてみましたが、アクション映画での爆発音や低いエンジン音など、臨場感のある音になってて驚きました。
・8010Aはそのままに低域をパワーアップできる
・小音量でも低音が聴こえる
・ミックスがしやすくなる
・ベースを弾くのが楽しくなる
・小型とはいえ設置スペースは必要
・ケーブルがちょっと煩雑になる
・価格が10万超えてるー
デメリット以上にメリットを得た気はしております
・8010Aを使用されてて、低域をもう少し聴きたい方
・自宅や小さなスタジオでもより正確にモニターしたい方
・夜間の小音量でもしっかり低音を把握したい方
こういう人には、7040Aはベストな選択肢だと言い切れる。

7040Aを導入してから、低域が聴こえやすくなったことは、思いのほかストレスを減らしてくれています。
そして何より、音を聴いたり、重ねたりするのがもっと楽しくなりました。
8010Aの利用者にとって、7040Aは良いアップグレードだと思います。
「次のステップに行きたい」と思ったタイミングで、おすすめできる一台です。
導入から2か月、主に週末の作業となりますが、楽しく利用しています。部屋の隅の設置から、部屋の真ん中に机を移動しました。2~3年前に購入して使用していなかった音響補正ソフトのSonarworks Reference 4を使用したキャリブレーションをしたりと環境を整えています。こちらはまた後日書きます。
